限定詞|all/every/each
all, every, each は「全体」が意識された表現ですが、ニュアンスが異なります。
all:ひっくるめて「全部」
- All the spectators were delighted.
- I've been a musician all my life.
all は every と比べると、大変おおらかな単語です_「ひっくるめて全部」。①の文では the spectators 全体をひっくるめています。個々の観客たちには特に意識が及んでいません。全体をひとまとめにして「みんなね」、all はそうしたおおらかな単語なのです。
この単語は「1つのものの全部」、つまり「全体(= whole)」もあらわすことができます。②は「生涯すべてを」ということですね。 all day long(一日中)、all the year round(一年中)などよく使われますよ。
every:緻密な「すべて」
- Every participant will receive a prize.
- I hope every customer is satisfied.
- Every mother looks after he children.
every は大変緻密な単語です。all のように「全部ひっくるめて」ではありません。①の文では「どの参加者もみんな」と、個々の参加者が意識にのぼっているのです。
個々が意識にのぼる。それが every が単数扱いであることの理由です。participant, customer, mother_every に続く名詞はいつも単数なのです。また、代名詞も単数を受ける代名詞 he, she, it が使われます。
each:それぞれ
- She had a glass of wine in each hand.
- In golf, each player keeps their own score.
each に全体への意識は希薄です。個々のもの_それが強く意識されています。「それぞれの手」がもっている、「各々の選手」と、しっかり1つずつチェックする感覚ですよ。もちろん every とeach は個々を強く意識するという点で大きくその意味が重なっています。
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ではでは、次は no ですね。
See you again.