onephrase-english’s diary

英文法や英会話を学習するための参考書的ブログ

限定詞|a [an]

  • I'd like a chocolate donut. _Just one, please.

限定詞 a [an] は、常に単数名詞と一緒に使われるため誤解を受けてきましたが、そのイメージの中核は「1つの」ではありません。

もし、a [an] が「1つ」を強く主張するなら、just one を重ねる必要はありませんよね? a [an] は「(特定のモノに)決まらない」_the と対照的なイメージをもっています。

話題に初めて登場させる

  1.  You know I bought a new iPod? Well, the thing keeps freezing up!
  2. Karen's got a new boyfriend. The guy is not fiendly at all.

a [an] が活躍するのはまず、話題に何かを初めてとうじょうさせる場合。初めて話題にもち込むモノは、聞き手にとっては「(特定のモノに)決まらない」_だから a [an] が使われるのです。初めてのモノを a で導入して the で展開。いいですね。

特定のモノを思い描いていない

  1. I need to find a part-time job.
  2. Mary is a nurse.

次に話し手がそもそも特定のモノを思い描いてはいない場合。もちろん a [an] が使われます。①の「バイトを見つけたい」。まだ見つけていないんだから特定のモノには決まりません。また②の「主語 + be + a [an] ... 」は、職業や立場を紹介する典型的な形。「メアリーは(ほかにもたくさいいる)看護師(の1人)です」ということ。やはり特定の1人を思い描いてはいないので a [an]。

■a の類推

  1. This is a present that he gave me.
  2. She gave me a reason why she left him. 

a [an] がもたらす類推は the の類推と対照的です。日本語の訳は the を使ったケースと同じになってしまいますが、みなさんなら意味の違いがわかるはず。the の「1つしかない」に対して a [an] は「ほかにもいろいろあるんだな」。という類推が働くのです。

other(ほか)の使い方

英語初心者にとって、ことのほか難しいのは、other の使い分け。other は場面に応じて the other, another, the others, others と使い分けられるから。例えば、ケータイショップで新型機種を見せてもらってるとしましょうか。

  1. Show me the other.(ほかの見せて?)
    これは新型機種が「2つ」しかない場合。
  2. Can you show me another?(ほかの見せて?)
    新型機種、ほかにもいろいろ見せて。1つに決まらない。だから an-other。
  3. Can you show me the others?(ほかの全部見せて?)
    「the + 複数形(others)」は特定グループ全体。「ほかの機種全部」
  4. Can you show me others?(ほかの見せて?)
    限定なく「ほかの」。ほかの機種をいくつか見せてほしい。

ほら、簡単な使い分け。ぜひマスターしてくださいね。

a と an の使い分け

母音(a, i, u, e, o)で始まる語の前に置かれる場合 a → an。

apple は母音で始まるため an。文字ではなく「発音が」母音の場合であることに注意しましょう。

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a [an] は「(特定のモノに)決まらない」。これだけは覚えておこう!

See you again.