限定詞|some
some は「いくつかの」と訳されることもありますが、そのイメージは「ボンヤリある」。数量が定かではないモノがボンヤリと意識される単語です。可算名詞にも不可算名詞にも使うことができますよ。
ボンヤリと意識
- There are some squirrels in your garden.
- I need some olive oil for the salad.
some は「ボンヤリある」。数も量も定かではないモノがボンヤリと意識される表現なのです。①ではボンヤリと「数匹のリス」が、②ではボンヤリと「いくらかのオリーブオイル」が意識されています。some には「いくつかの」と訳すことができるケースが数多くありますが、「some = いくつかの」と覚えないでくださいね。some は数が問題にならない不可算名詞や単数名詞とも結び付くから。大切なのは「ボンヤリとある」という感覚。それが some の豊かな使い方につながっていくのです。
- Some people never learn from experience.
- Some are cheap and others are expensive.
経験から学ばない_①は「そういった人々がいる」という感覚で使われています。クッキリ何人いるのかはわかりません。だけど、そうした人々がボンヤリと見えてくるでしょう?②の「some ~, others ~」は、良く使われるコンビネーション。「そういう人(モノ)もあれば、こういう人(モノ)もある」ということ。ボンヤリとした some と「ほかのは...」とやはりボンヤリした others がいいコンビになっています。
■some と several
several も「いくつかの」と訳される単語ですが、some との雰囲気の違いを確認しましょう。
- I know some/several good golf shops.
some は漠然と「いいゴルフショップ知ってるよ」_何件かも具体的にどこの店かも思い浮かべてはいません。一方 several は、はるかにクッキリした単語。具体的なゴルフショップをいくつか念頭に置いて話しているんです。
暖かい some
- Would you like some coffee?
- Do you need some asistance?
人に何かをすすめるときには、some を上手に使うことができます。上の2文には「どうぞ、どうぞ」と温かさが通っています。その理由は、言外に some の「ある」が響くから。「コーヒーありますよ、すぐ用意できますよ。お手伝いしましょうか、準備はありますよ。」。と相手の目の前に差し出す感触で使われているのです。
some は複数が基本
some はボンヤリ。確たる数量はしめされていませんが、可算名詞と使われるときにはふつう複数形と結び付きます。また、単独でつかわれた場合、複数が想起されます。
- I heard some interesting speakers at the conference.
- I was glad to meet some of your friends.
「1」を強く意識する単数形には a [an] ...が絶対の標準。ボンヤリと数量をあらわす some はふつう使われないのです。
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some はボンヤリ。もう覚えましたね。
See you again.