onephrase-english’s diary

英文法や英会話を学習するための参考書的ブログ

限定詞|the

the は名詞に最大級の限定を与えます。「特定する」と考えても悪くはありません。ただそれは the の強力な表現力のごく一部。the のイメージは「1つに(複数形の名詞を従えるときには1グループに)決まる」。the を使うとき話しては、常にそれが聞き手にとっても「1つに決まる」ことを意識しています。1つに決まる_ the で重要なのはそれだけ。

文脈から1つに決まる

  1. I met Karen's boyfriend last night. The guy is not friendly.
  2. You know I bought a new iPod? Well, the thing keeps freezing up!

まずは前の文脈から「1つに決まる」ケース。「昨夜、カレンのボーイフレンドに会ったんだよ」。前の文で「1人」が話題の焦点になりました。次の文で the guy と言えば聞き手には「ああ、前の文で出てきたカレンのボーイフレンドのことだな」とわかる。だから the が使えるというわけ。②は「a...」で進入して、the で受ける、非常にポピュラーな文の流れです。

ちなみに次のような流れでは the を使うことができません。

  • I met two Chinese businessmen last night. The guy ... ×

前の文で焦点が当たっているのは「2人」。the guy といってもどちらのことなのかわかりませんよね。(2人を the guy と受けるならOK)。「1つに決まらない」。だから the は使えないのです。

the で受けることができるのは「同じ」ものだけではありません。関連しているだけでも1つに決まればOK。

  1. I just saw a car run a red light. The driver was using his cell phone.
  2. I just saw a dog attack a little kid. The owner did nothing!

その場の状況から1つに決まる

  1. Close the door!
  2. Look at the puppy over there! Cute, isn't it?

その場にあるものを the で示す大変ポピュラーな使い方。もちろん「あ、あれね」と1つに決まらなければ不可。ドアが2つあってどりらかわからないようなケースでは使えませんよ。

常識から1つに決まる

  1. 70% of the earth's surface is covered by water.
  2. The world is our classroom.
  3. Which way is the restroom?

earth, sun, moon, world などには the がつきます。常識的に1つに決まることから。でも、「world にはかならず the」などと安心してはいけません。 the は「1つに決まる」が肝心なのです。

「1つ」を意味に含む語句

  1. Chiaki Mukai was the first Japanese woman to travel into space.
  2. You are the only girl I've ever loved.
  3. Who is the youngest of the three?

first(最初の)、only(唯一の)、最上級などに the が使われるのは、「1つ」に決まるから。 first woman は何人もいませんよね。

「the + 複数」=1つに決まるグループ

  1. Look at the penguins over there.
  2. The Yamadas are moving to Indonesia.

the が複数に使われると「1つに決まるようなグループ」。特定のグループ全体が意識されています。「the + 姓(-s)」「~さん一家」となるのも同じ、Yamada どいう姓をもった人全部が意識されるからです。

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次は、a[an] ですよ。

See you again.